閣僚の聖地訪問に懸念相次ぐ

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共同通信
5日、イスラエルの閣僚による聖地訪問を受けて開催された国連安全保障理事会の会合=米ニューヨーク(国連提供・共同)

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は5日、イスラエルで昨年12月に発足したネタニヤフ新政権の閣僚がエルサレムにあるイスラム教とユダヤ教双方の聖地「神殿の丘」を訪問したことを受け、公開会合を開いた。日本や欧州などの理事国は緊張激化の恐れがあるとして懸念を表明した。イスラエルは「ユダヤ人の訪問は容認されている」と反発した。

 アラブ首長国連邦(UAE)のアブシャハブ国連次席大使は「挑発行為だ」と非難。英国や米国の代表は、聖地の現状を維持すべきだと訴えた。日本の石兼公博国連大使は「明らかな国際法違反だ」と指摘した。