不審な男がプロスペクト公園で正体不明の動物を丸焼きにしているとの通報が13日午前警察に寄せられ、一時騒ぎとなった。
公園でリスらしき動物が丸焼きにされているのを目撃し動物虐待を疑った通行人からの通報に、ニューヨーク市警察(NYPD)の警察官が駆けつけたところ、エクアドル出身の男性は「昼食の準備をしているだけだ」と説明したという。また、グリルの上で串焼きにされていたのはリスではなく食用モルモットだと判明し、男性は動物虐待などではないとも主張した。米国ではモルモットはペットとして知られているが、エクアドルでは「クイ」と呼ばれ、丸焼きにしたものはめでたい時に食べられるお祝い料理だ。
ニューヨーク市内の公園にはバーベーキューエリアが設けられており、その指定区域内であれば公共の場でもバーベーキューを楽しむことができる。また、NYPDによると公園にいるリスなどの野生動物を狩ったり食べたりするのは禁じられているが、その他の動物に関しては規制がないという。そのため、食用として販売されているモルモットのバーベーキューは違法ではなく、一時騒ぎとなったプロスペクト公園周辺だが、今回の一件は警察のおとがめなく落着した。