18日、ブルックリン区コニーアイランドで女性を襲った男をニューヨーク市警察(NYPD)所属の交通警察官が捕まえようとしたところ、この男に刺される事件が起きた。この男はその後、この警官によって射殺された。
同日午後1時ごろ、Q線オーシャン街駅の改札を出た階段直下付近で、オレグ・ティシェリアック容疑者(58)が近隣に店を持つオーナーの女性(78)を罵倒し、襲うところが発見された。発見したのは、フィリッポ・ガグリアラ交通警察官(24)。現場に駆けつけ、2人の間に入って制止しようとしたガグリアラ警官は、ディシェリアック容疑者に刃渡り11インチ(約28センチメートル)のハンティングナイフで首を刺されたという。ナイフは着用していた防弾チョッキの肩部分にあたり、首をかすめたものの深く刺さらず、致命傷には至らなかった。
カグリアラ警官は、傷を負いながらも容疑者へ向かって2発発砲。胸など胴体にあたり、容疑者の死亡がその後確認された。
警官は近くの病院に搬送された。18日夜に状態が安定していたため、ビル・ブラットンNYPD本部長と、ビル・デ・ブラシオ ニューヨーク市長がこの警官を見舞った。見舞い後の取材に対し、ブラットン本部長は、「勇気があり、正しい判断だった」と述べている。