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共同通信
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【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は9日、内戦下のシリアに隣国トルコから食料や医薬品を運ぶ越境支援を半年間延長する決議案を全会一致で採択した。シリアのアサド政権を支えるロシアも拒否権を行使せず、賛成した。
決議案を主導したスイスのベリスビル国連大使は採択後、記者団に「シリアの人道状況は悪化し続けている」と述べ、支援継続の重要性を強調した。
越境支援はシリア政府の許可なしに実施できるが、ロシアがシリアの主権侵害だと反発し、これまで規模縮小を強いられてきた。昨年7月の決議はロシアの要求で、延長期間を1年から半年に短縮していた。