7000人超の看護師がスト決行
給与や労働条件を巡る交渉決裂
ニューヨーク市内で7000人を超える看護師が9日、ストライキを決行した。同日、CNNが報じた。
ストライキに入ったのはアッパーイーストサイドのマウントサイナイ病院とブロンクス区内に3つの病院を持つモンテフィオーレ・メディカル・センターの看護師。給与や労働条件を巡る交渉を続けていたが決裂した。ニューヨーク州看護師組合(NYSNA)は「看護を改善する契約を求めてストライキに入る」と声明文を発表。9日は朝から看護師が抗議活動を始め、「安全な人員配置は命を救う」などとシュプレヒコールを繰り返した。その中の1人、ドーリーン・チュウロンさんは「担当する患者が4人から6人に増え、休息や食事の時間もない」と説明。モンテフィオーレでは760人の欠員が埋まらず、「緊急治療室では看護師1人が患者20人の担当になることもしばしば」とNYSNAのナンシー・ハガンズ会長は打ち明ける。
これに対し病院側はトラベリング・ナースを雇用したり、患者を他の病院に移送するなどの対応を行った。マウントサイナイは「他の病院で合意された19.1%の賃上げを提示したが、組合側が一方的に交渉を打ち切った。州知事のスト回避案も無視した」と発表した。モンテフィオーレは「170人の新規採用も約束したが、NYSNAは患者を見捨てた」との声明文を出している。
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