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共同通信
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政府は、米軍が沖縄県に駐留する海兵隊を即応部隊に改編するのを踏まえ、南西諸島での有事対処力を日米共同で強化する方針だ。沖縄の防衛、警備を担当する陸上自衛隊第15旅団を師団に格上げし、ミサイル部隊の配備や弾薬の備蓄を増強。台湾周辺を含む東シナ海で活動を活発化させる中国への抑止力を向上させる狙いだが、沖縄を巡る軍事的緊張が増加するとの懸念も強まりそうだ。
松野官房長官は10日、在沖縄米海兵隊の改編には言及を避けつつ「日米同盟の抑止力、対処力を一層強化するため、戦略、体制および共同訓練といった幅広い分野での協力について、緊密に意見交換している」と強調した。