大英博物館、古代彫刻返還で協議

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共同通信
大英博物館が所蔵する古代ギリシャ彫刻群「エルギン・マーブルズ」=2014年10月、ロンドン(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】ロンドンの大英博物館が所蔵する古代ギリシャ彫刻群「エルギン・マーブルズ」のギリシャへの返還について、同国政府と協議している。欧米で近年、植民地時代に持ち去った文化財を返還する動きが広がる中、英国民の間でも返還すべきだとの認識が大半を占め、早期に合意する可能性も指摘されている。

 エルギン・マーブルズはアテネのパルテノン神殿を飾っていた紀元前5世紀の大理石彫刻群。英国の外交官エルギン卿が19世紀に持ち帰り、英政府に売却。1832年から大英博物館の所蔵となった。ギリシャ側は持ち去りが不当だとして長年、返還を求めてきたが、英側は拒んできた。