大阪クジラ死骸、沖で沈める方針

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共同通信

 大阪市の淀川河口近くで死んでいるのが確認されたマッコウクジラについて、松井一郎大阪市長は17日、大阪湾の沖合に運んで沈める方針を記者団に明らかにした。破裂を防ぐため中にたまったガスを抜き、船で運搬する。今週中に処理作業を終えたい意向。

 骨格標本として博物館に提供するため、陸に揚げていったん埋設する選択肢もあったが、松井氏は引き取りの申し出がなかったとした上で「海から来たクジラ君ですから、亡くなったら海に返してあげたい」と述べた。

 市によると、死骸は淀川の川岸に漂着している。体長推定15mの雄とみられ、9日朝に淀川の河口に迷い込んでいるのが見つかった。