ニューヨーク市警察(NYPD)は25日、マンハッタン区ワシントンハイツでコカインとヘロインの販売を行っていた3つの麻薬グループのメンバー35人を、麻薬取引を行った罪で起訴したことを明らかにした。
マンハッタン地区検事局によると、3つのグループはそれぞれ路上の決まった場所やレストラン、ベーカリーの前を客に指定し麻薬の販売を行っていたという。
日々の売り上げは、各グループ1300ドル(約15万9000円)から多い日は1万5000ドル(約184万5000円)にも上っていた。
3グループの取引行為は徐々に大胆さを増しており、このうち1つのグループの取り引き場所と、通りを隔てて向かいにある小学校では、児童が麻薬取り引き現場を目撃しないよう出入り口を通行禁止にする事態にまで発展していた。
検事局は「3つのグループはいずれも近い範囲で麻薬取引を行っていたが縄張り争いはなく、共存関係を続けながらそれぞれの活動を拡大していた」としている。
NYPDのビル・ブラットン本部長は「屋外での麻薬取引件数は現在、1980〜90年代ほど多くはないが、住民に貧困層の多い地域では未だに多くの取り引きが行われている」と述べている。