ニューヨーク市衛生局の発表によると、市内に約2万4000軒あるレストランのうち、その大半を占める95%が衛生面でのA評価を受けていることが分かった。
マイケル・ブルームバーグ前市長によって5年前施行されたこの衛生評価システムは、新しくオープンするすべてのレストランで調理場の衛生面など項目ごとに検査を行い、違反があった場合、ポイントが加算されていくシステム。0〜13点はA評価、14〜27点はB評価、そして27点以上はC評価となるが、一回目の検査でBやC評価を受けた場合、レストランは1カ月後に再度検査を受け直すことができる。再検査でもA評価が得られなかった場合、飲食店は評価中というサインを掲げることができるが、どこのレストランも低評価は避けたいため、再検査までには衛生面を見直してくることが多いという。
衛生局のダニエル・カース氏によるとレストランの58%が1回目の検査でA評価を得るといい、「評価システムを導入して以降、レストランの衛生管理は向上している」と話している。
衛生管理が行き届いていないとして検査後閉店した店は2011年に1322軒あったのに対し、14年は1208軒に減少した。ねずみによる衛生問題も14〜15年にかけて18%減少し、不衛生な管理に対して払われた罰金も昨年に比べ18%減の2600万ドルだった。