ニューヨークメッツの本拠地であるシティフィールドの隣に大規模なショッピングモールを建設する計画が進められていたが、裁判所は2日、建設中止の判決を下した。
今回中止となったのは、クイーンズ区にあるシティスタジアム周辺のウィレッツポイント開発プロジェクトの一環として、ブルームバーグ前ニューヨーク市長によって発案されたショッピングモールの建設計画。メッツ球団のオーナーによって31エーカー(約12万5452平方メートル)の広大な敷地にモールの他映画館なども建てられる予定だったが、その一部がフラッシング・メドーズパークの敷地内に侵入しているとして、このほど建設を中止するよう判決が言い渡された。モールの建設が公園の敷地を侵害しているとして提訴を起こした市議会のトニー・アベラ氏は、デイリー・ニュースの取材に「この勝訴で公園の敷地は簡単に侵害されてはならぬということが証明された」と話している。
一方で開発者側はモール建設を許可すると1961年に法で定められていると抗議している。しかし裁判所は、「1961年の法令は公園内にショッピングモールを建設する許可などしていない」としており、判決が覆されることはなさそうだ。建設側は「今回の判決は信じがたいもので、これからのことについて考える必要がある」と述べている。