Published by
共同通信
共同通信
連合の芳野友子会長と経団連の十倉雅和会長が23日、東京都内で会談し、2023年の春闘が事実上スタートした。主要テーマとなる賃上げを巡っては、歴史的な物価高に見舞われる中、岸田文雄首相が経済界に強く要請し、労使とも重要性について一致している。物価上昇に見合う水準を実現できるかどうかが焦点となりそうだ。
連合は5%程度の賃上げを求める。28年ぶりの高い要求水準で、このうち基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)は3%程度としている。経団連はベアを前向きに考えるよう会員企業に要請する一方、連合の目標には「慎重な検討が望まれる」との見解を示している。