地質年代「ベップワニアン」も

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共同通信
大分県の別府湾(加三千宣愛媛大准教授提供)

 新しい地質年代「人新世」の定義などを決める国際地質科学連合(IUGS)の作業部会が2月にも新年代の基準地層となる最終候補地を公表することが24日までの取材で分かった。世界各国に9カ所ある候補地の一つ、大分県の別府湾が採用されれば時代の名称が「ベップワニアン」となる可能性が高い。

 ベップワニアンを提唱する加三千宣愛媛大准教授(地質学)らの研究チームは別府湾の海底地下を分析し、放射性物質のプルトニウムや微小なプラスチックなどの堆積状況を解明した。その結果、20世紀後半に人類が環境を大きく変えたことが示されたという。

大分県の別府湾に向かう愛媛大の調査船=2019年(加三千宣准教授提供)