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共同通信
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国際通貨基金(IMF)は26日、日本経済に関する審査後の声明を公表した。今後の物価上昇の見通しは不確実性が高いが「上振れリスクのほうが大きい」と指摘。日銀の金融政策について「さらに柔軟な長期金利の変動を検討すべきだ」と提言した。新型コロナ関連の政府の財政支援は、迅速に縮小して対象を絞り込むよう求めた。
日銀は昨年12月の金融政策決定会合で長期金利の上限を0.25%程度から0.5%程度に引き上げる政策修正を決めている。IMFの声明は長期金利のさらなる柔軟性と上昇を許容するため、変動幅の一段の拡大や金利の目標水準引き上げなどの選択肢を挙げた。