マンハッタン区の名所中の名所、エンパイア・ステートビルが11日、ニューヨーク市を背景に女性が上半身裸の撮影を展望デッキで行ったとして、写真家を提訴していたことが分かった。
公然わいせつなどの罪に問われているのは、写真家のアレン・ヘンソンさん。上半身裸の女性の撮影は、2013年より始まっている「街の胸いっぱいプロジェクト」の一環として、観光客の多くいる時間帯にエンパイア・ステートビルに許可を撮ることなく平然と行われたという。公共の場所で半裸の女性などを多く取り入れたヘンソンさんの作品は、常に論争を巻き起こし、問題になっていた。
エンパイア・ステートビル側の怒りは収まらないようで、ヘンソンさんに展望デッキおよびビル自体に今後二度と入場しないよう求めているという。また、小さい子どものいる家庭や観光客に安心して楽しむことのできる場所というイメージを壊し、著しく社会的評価を侵害したとして、損害賠償も求めている。
ヘンソンさんは、撮影が実行された数日前に自身のフェイスブックで、「ニューヨークの摩天楼の高さを怖がらないモデルを募集」と投稿し、被写体を見つけていた。これに対し、エンパイア・ステートビルの代理弁護人は、「女性を半裸で展望デッキのフェンス付近でポーズを取らせ、女性の安全も脅かした罪もある」と主張している。