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共同通信
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徳島県鳴門市の長谷川牧場で2019年、男性従業員=当時(61)=が排水管整備工事中に生き埋めとなって死亡したのは、牧場側が安全対策を怠ったためとして、遺族らが牧場側に約4800万円の損害賠償を求めた訴訟で、徳島地裁(大橋勇也裁判官)は31日、牧場の経営者に約3千万円の支払いを命じた。
判決で大橋裁判官は、男性に土木の豊富な知識や経験があったことを示す事実がなかったことや、事故防止のための適切な措置が取られていなかったことを指摘。労働法上の安全配慮義務などに違反するとした。牧場の代理人弁護士は、判決について「答えられない」としている。