17日、ワン・ワールド・トレードセンター(1WTC)の交通ハブにある天窓のガラスパネルがすべてはめられた。
天窓は全長355フィート(約108メートル)、幅12~22フィート(約3.7~6.7メートル)、使用された爆風耐性ガラスの総数996枚、総量5700ポンド(約2.6トン)で、開閉式となっている。
この天窓は毎年9月11日に「102分間」開かれるという。102分間という時間には、2001年9月11日に起きた「米同時多発テロ事件」のテロ攻撃が続いた時間を意味している。最初の攻撃であるアメリカン航空11便が午前8時46分にワールド・トレードセンター(WTC)のツインタワー北棟に、続いてユナイテッド航空175便が午前9時3分にツインタワー南棟に突入。北棟は午前9時59分、南棟は午前10時28分に航空機の爆破炎上により崩壊した。この攻撃開始から南棟崩壊までの102分間という時間を、同テロ事件のシンボルとし、死者への追悼とこの事件を風化させないようにとの思いを込め、定められたという。
この交通ハブ建設には39億ドル(約4833億円)の莫大なコストがかかっており、デザインの良し悪し、建設日数の大幅な遅れなどが理由で2006年の着工以降批判が殺到している。
ハブ竣工予定は来年の12月。