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共同通信
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2020年2月に新型コロナウイルスの集団感染が発生した大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセスが横浜沖に停泊してから3日で3年となり、元乗客らの全国連絡会が、感染して亡くなった乗船者13人への追悼の集いを横浜港で開いた。「私たちは事故の真相を究明し、検証する責務がある」と宣言し、国に対し、集団感染に至った経緯の調査などを求めた。
ダイヤモンド号は、国内初の感染者が確認されてから5日後の20年1月20日に横浜を出港。香港での下船者の感染が判明し、同2月3日から停泊した。
乗客乗員約3700人のうち、感染者は712人に上った。連絡会によると、死者は13人のほかに、オーストラリア帰国後に亡くなった1人がいる。
連絡会が追悼の集いを対面で開くのは初めて。この日、約30人が参加して黙とうし、船が停泊していた付近の岸壁から海に献花した。
連絡会は「陸海空」の包括的な安全も目指すとして、日航ジャンボ機墜落事故の遺族らとも連携。墜落事故で次男を亡くした美谷島邦子さん(76)も追悼の集いに参加した。