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共同通信
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2022年に全国の警察が認知した刑法犯のうち、「強制性交等」の件数は前年に比べ19.3%増の1656件、強制わいせつは9.9%増の4708件で、いずれも2年連続で前年から増加したことが4日までに警察庁が公表した犯罪情勢(暫定値)で分かった。警察庁の担当者は「性犯罪を社会問題として考える機運の高まりや申告、相談を受け付ける体制の整備が要因とみられる」と話している。
国は性犯罪や性暴力に関する相談窓口「ワンストップ支援センター」を全都道府県に設置。産婦人科での診察やカウンセリング、警察や弁護士への連絡などの支援を提供している。
センターによると、21年度の相談は前年度に比べ14.9%増の5万8771件だった。
2日に公表された犯罪情勢によると、22年の刑法犯認知件数は前年比5.9%増の60万1389件で、20年ぶりに増加に転じた。このうち、殺人など6種類の重要犯罪は8.1%増の9536件で、強制性交等と強制わいせつも含まれる。
支援センターは全国共通の短縮ダイヤル「#8891」でつながる。