香り高いインド料理で夏でも食欲増進
アッパーイーストサイドにあり、本場インドの味が手ごろな価格で楽しめるとして有名なインド料理店「Papadam」。
季節に合わせた食材を使用し、毎日異なったメニューを提供している「ランチビュッフェ(12・95ドル)」が人気で、カレー各種、惣菜、タンドリーチキン、デザートなど毎日10種類以上のメニューが並ぶ。
日本人に馴染みのあるインド料理といえばもちろん「カレー」。このランチビュッフェでも、さまざまな種類が試せる。その中で特におすすめなのが「ラムカレー」だ。このラムカレーは、独自にブレンドした香辛料を加えて長時間煮込まれている。そのためラム特有のクセや臭みはなく、肉はとても柔らかく仕上がっている。インド料理のカレーには実に多くの香辛料が使用されているため、「辛い」イメージを持つ人も多いが、このラムカレーはそのような辛さはまったくなく、非常にクリーミーな味のため、辛い食べ物が苦手な人にもおすすめできる一品だ。
このカレーをふんわりしたナンに浸けて食べるのはもちろんおいしいが、ここは本場インドの「バスマティーライス」と一緒に食べるのが通な食べ方。バスマティーライスとは、繊細な芳香で有名な香り米である。バスマティーとは、「香りの女王」というヒンディー語に由来する。その香り米と一緒に食べると、香辛料のスパイシーな香りと相まって、暑さで減退しがちな食欲を刺激する。また、パラパラとした食感のためインドカレーとの相性は抜群だ。
ランチタイムには必ずオーナーのエイジェイさんがアテンドしてくれる。夫婦で長年同店を経営しており、エイジェイさんはたとえ忙しくても、シェフも勤めながら自ら進んで丁寧に接客し、お客さんとの会話など、目に見えない細かいところを大切にしている。そのため、初めて同店に訪れる人は、エイジェイさんと周りのお客さんが大変親しいことにとても驚くという。その雰囲気からも、食に厳しいアッパーイーストサイドの人たちが長年通う店だということもうなずける。
また、同店のディナータイムはキャンドルの明かりで演出された、ムーディーな雰囲気で食事をすることができる。人気ナンバー1のメニューの一つである「Hari Bari Tikki(ハリ・バリ・ティッキ)(5・95ドル)」は、ほうれん草とジャガイモをペースト状にして作られたケーキに、ひよこ豆を添えた同店定番の料理だ。
夏まっただ中のニューヨーク。皿にたくさん盛り付けた栄養満点のインド料理と、フレンドリーな接客で食事を楽しみ、夏を乗り切ってはいかがだろうか。
Papadam
1448 1st Ave(bet 75 & 76 St )
212-879-6000
www.papadaminnyc.com
L=日~土: 12pm~3pm
D=日~土: 5pm~10pm