コロナワクチン義務化、撤廃へ NY市職員に対し、懸念の声も

 

 

コロナワクチン義務化、撤廃へ

NY市職員に対し、懸念の声も

 

写真はイメージ
市職員へのワクチン接種義務解除に関するアダムズ議長およびシュルマン議会保健委員会委員長の声明 / アダムズ議長の公式ツイッターより(@NYCSpeakerAdams)=6日

 

 ニューヨーク市のアダムズ市長は6日、市職員のコロナワクチン義務化を撤廃すると発表した。同日、ニューヨーク・タイムズが伝えた。

 10日から、市職員及び応募者のワクチン接種は本人の自由。公立校への訪問者も接種証明の提示が必要なくなる。アダムズ氏は声明文で「市職員の96%以上、ニューヨーカーの80%以上が基本的なワクチンを受けている。治療も改善し、撤廃の判断をするのによい機会だ」としている。市職員の接種義務は2021年10月、デブラシオ前市長下で始まった。義務に反対し、NYPDでは退職者が相次いだ。解雇された職員も少なくない。訴訟も起こり現場は混乱した。

 アダムズ氏はコロナ後を見据え、緩和方向にかじを切った。昨年には民間企業や屋内レストランでのワクチン義務化を廃止。ニューヨーク州のホークル知事も昨秋、地下鉄やバスでの義務化をやめた。ただし、医療関係者に対しては連邦政府や州、雇用主による義務化が継続している。

 コロナの感染は減少しているものの消滅したわけではない。今でも市内で965人が入院中。毎日15人が死亡している。一方、改良型(ビバレント)ブースターの接種率は約14%と低い。ワクチンが効果的な重症化対策であることから、医療専門家からは義務化撤廃に懸念の声も上がっている。

 


最新のニュース一覧はこちら←

 

 

タグ :  ,