NY州、医療関係者のマスク義務解除へ
病院などが個別判断へ
ニューヨーク州は医療関係者のマスク着用義務を12日に解除する。9日、ポリティコが報じた。
対象は病院など医療施設の職員、患者、訪問者。ワクチン接種の有無を問わない。ただし、医療施設は個別に着用義務を続けることができる。米疾病予防センター(CDC)は昨年9月、医療関係者のマスク着用義務をやめたが、ニューヨーク州は継続させていた。州のジェームズ・マクドナルド暫定保健局長は9日、公衆衛生と保健管理計画に関する委員会の席上、「全面的な義務付けから自己防衛のための情報提供に政策転換する」と発言。義務を継続しない意向を明らかにした。今後は医療施設にCDCのガイダンスや地域別の感染状況など、判断材料を提供する。その理由としてコロナ感染の沈静化やコロナによる入院患者の減少傾向を挙げている。
ニューヨーク州病院協会は州の政策転換に反対しない考えだ。広報担当者は声明文で「深い専門知識や経験に基づいた決定だと理解している」としている。委員会のメンバーで、長期療養施設を運営するアーチケアのスコット・ラルーCEOは「正式なガイダンスは10日に発表される」と明かした。州保健局の報道官は今のところコメントの求めに応じていない。
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