夏本番で海水浴に出掛ける人も多いが、一日の間に4人が救出されるなど、ニューヨーク市内の海水浴場で水難事故が相次いでおり、ニューヨーク市警察(NYPD)は注意を喚起している。
3日午後6時半ごろ、クイーンズ区にあるジェイコブ・リース公園内の海水浴場で「人が溺れている」と現場に居合わせた人から通報があった。すぐさま救助隊が駆けつけ、12歳の少女と62歳の女性が意識不明の状態で海から引き上げられた。2人は人工呼吸で応急処置されたあと、近くのスタテン島大学病院にヘリコプターで救急搬送されたが、その時点で重体だったという。
またこの事故のわずか2時間後、同海水浴場で母娘とみられる2人が波にのまれているのを通りすがりの人が発見した。NYPDの警官と公園局職員が救出に駆けつけたが、娘とみられる少女は意識がなかった。
溺れている2人を発見し、救出するために海に飛び込んだオスカー・ロペズさんは「その場にいた男性数人で助けに行ったが、少女が水中でパニックを起こしていたため水から引き上げるのが大変だった」と当時の状況を振り返った。救急隊員が心臓マッサージを行った後、少女は母親とともに病院に搬送されたという。
市公園局は潮流に気をつけるよう市民に呼びかけている。