ニューヨーク市役所では毎年さまざまな部門でインターンシッププログラムを行っており、そのひとつである情報技術局(DoITT)では今夏47人の高校生インターンを採用した。
クイーンズ区在住のアマンダ・マルテさん(17)は、バンク・オブ・アメリカの奨学金を得て電気通信部門に配属され、現在省庁間無線の取り扱いを学んでいる。クイーンズ・ボケーショナル・アンド・テクノロジーハイスクールに通うマルテさんに与えられた業務は、実際の無線機器を実験室でテストしたり、さまざまな状況に応じて無線を使い分けるための試用試験などだ。「学校で学んだことを実践できる素晴らしい機会」とマルテさんはエーエム・ニューヨークの取材に答えている。
一方、米国のテクノロジー企業で働く女性は依然として少数派だ。シリコンバレー・バンクの調査によると、国内の同企業の45%は女性の役員が1人もいないのが現状だ。このためマルテさんのような女子学生のインターンには、少数派のリーダーとしての役割も期待されている。
大学に行きテクノロジー関連の勉強をさらに進めたいと語るマルテさんは「職場には女性がとても少ないことを実感した。私がいることで後から女性の後輩たちが続いてくれるなら、今後もがんばって勉強を続けたい」と話している。