発注変更で一覧表頻繁に更新

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共同通信
2021年3月、東京五輪・パラリンピックの運営リハーサルを行うテスト大会に関して説明する森泰夫容疑者=東京都中央区

 東京五輪・パラリンピックの事業を巡る談合事件で、テスト大会関連業務の発注が競技単位から会場単位に変更され、その頃、企業を割り振った一覧表が頻繁に差し替えられていたことが11日、関係者への取材で分かった。更新は少なくとも十数回になった。東京地検特捜部は発注変更に伴い、大会組織委員会大会運営局の元次長森泰夫容疑者(55)らが改めて受注調整したとみて、最終的な合意に至るまでの経緯を調べている。

 関係者によると、広告最大手電通側は2017年秋、各競技で大会運営実績のある広告会社などをまとめた表を作成。森容疑者らはこれをたたき台に、一覧表の改定を重ねた。