サンディ被害、3年経った今も残る 歴史的資産修復に連邦補助金

 ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は4日、2012年に米東部を襲ったハリケーン「サンディ」の被害を受け3年経った今も修復が進んでいない16の重要な歴史的資産修復のために、新たに620万ドル(約7億7300万円)の連邦補助金を充てることを発表した。
 補助金は米国立公園局からのもので、州公園緑地管理歴史的遺産保存局により配分される。補助金を受けることができるのは、米連邦緊急事態管理局により指定された13の郡にある、地方自治体および非営利団体が所有する、米国家歴史登録財のリストに記載された、または記載資格のある資産に限られる。
 今回資金援助の対象となるのは、ブルックリン区のエバーグリーン墓地の景観修復に130万ドル、同区グリーンウッド墓地の清掃、景観および墓地の修復に56万5475ドル、マンハッタン区のフランシス・タバーン美術館の電気系統装置の修繕に58万7550ドル、同区のセントアンドリュース・エピスコパル教会のステンドグラスの窓の修理に4万1580ドルなどがあがっている。
 サンディにより破損した歴史的建造物修復のための資金援助は今回が2度目で、知事は昨年、14の歴史的資産の修復に500万ドルの資金援助を行うことを発表している。