ブロンクスのホテルが反論 レジオネラ菌の感染源とされ

 市がレジオネラ菌の感染源として公表したブロンクス区のホテルの経営者たちが11日、市の発表は確実なものではなく、軽卒だと非難した。
 同区サウスブロンクス149丁目にある、古い映画館を改装したデザイナーズホテル「ザ・オペラハウスホテル」は、市の調査で冷却塔からレジオネラ菌が発見された建物5のうちの1つ。同ホテルを運営するエンパイア・ホテルグループは「(レジオネラ菌に)汚染されているという情報が少な過ぎる」とし、副会長のグレン・イザックス氏は「われわれが積み重ねてきた実績が、市と州の“出し抜き合戦”に巻き込まれた」と述べている。
 政治的ライバルとされているニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長とアンドリュー・クオモ州知事はレジオネラ菌に関する会見で異なったデータを示すなど、食い違いをみせている。
 ニューヨーク市ではこれまでレジオネラ菌により12人の死亡者と115人の感染者を出している。