水位監視システム、5年間で増強へ 洪水情報をリアルタイムで追跡

 

 

水位監視システム、5年間で増強へ

洪水情報をリアルタイムで追跡

 

2022年9月、洪水に関する記者会見でFloodNetセンサーを手にするアダムズNY市長 / Photo: NYC市長室の公式YouTubeよりスクリーンショット

 

 ニューヨーク市内の洪水情報をリアルタイムで追跡するシステム「フラッドネット(FloodNet)」のネットワークが増強される。現在は、深刻な洪水が起こりやすい地域に、31機のセンサーが設置。市から720万ドルの助成金を受けたことで、今月のスタテン島での設置を皮切りに、向こう5年間で500機以上に増やす予定だ。ゴッサミストが16日、報じた。

 ブルックリン・カレッジ地球環境科学科のブレット・ブランコ教授、ニューヨーク大学タンドン工学部のアンドレア・シルバーマン助教授が、共同で同システムを開発。2020年10月に、ブルックリン区ゴワナスのホイト・ストリートと5丁目の角に、最初の水位監視センサーを設置した。

 道路標識の地上約10フィート辺りに取り付けられたセンサーは、超音波パルスを地面に放射し、水面で反射された超音波が再び発信器に戻る時間から水位を測定する。エネルギー効率に優れたセンサーは太陽電池で駆動し、データをワイヤレスで送信する。ハリケーン・アイダの1年後に発表された同システムのダッシュボードには、センサーが収集したすべてのデータが表示され、住民はリアルタイムで洪水を監視し、対応することができる。住民は記録された水位の確認や警報の受信のほか、過去の洪水データにもアクセスできる。

 


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