ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は14日、短文投稿サイトのツイッターに、州内での粉末アルコールの販売を禁止する法案に署名したと投稿した。
米食品医薬品局(FDA)はことし3月、「パルコール」と呼ばれるフリーズドライにより粉状にしたアルコールの販売を承認したが、全米の20州では既にこれを禁止する法律を定めている。知事は、「この危険な製品は人々の健康を脅かす」とし、同法案に署名することを誇りに思うと述べている。
同製品のウェブサイト(Palcohol.com)では、「パルコールの販売を違法とすれば、(欲しい物がなかなか手に入らない心理から)子どもたちがより入手したくなる」「パルコールの乱用はアルコールの乱用ほどには起こらない」など、同製品の販売を禁止するべきでない理由をリストアップしている。また、同サイトは、米国以外での流通先を探していることを表明している。
ブルックリン区選出民主党州下院議員のスティーブン・シンブロブィッツ氏は、「粉末アルコールを商品化するには正当な理由がない。子どもが親に知られずにこっそりポケットに隠して家から持ち出し、パーティーに行くだけ」と禁止支持を表明している。パルコールには、ウォッカ、ラム、コスモポリタンなどのフレーバーがある。