顧客に注意を促しクビ 飼い犬が車に置き去り

 ニュージャージー州ミルビルの「ロングホーン・ステーキハウス」の従業員、クリスタル・ぺレスさん(23)は11日、顧客の夫婦が路上駐車した車の中に飼い犬を置き去りにして食事をしていることに気づき、当人たちに注意したところ、後日解雇されてしまった。プレス・オブ・アトランティックシティ紙が伝えている。
 ペレスさんによれば、当時ほかの顧客2人がこの犬について話しており、警察に電話をしていたため、直接飼い主である顧客に犬を車に置き去りにしないように話したという。
 注意を受けて気分を害したという顧客は、レストラン側へ苦情を申し立て、ペレスさんは4日間の停職後に解雇された。
 同レストランは、「ペレスさんが“心地よく食事をする場を顧客に提供する”という店の営業方針に違反したため」、処分を下したと説明している。
 なお飼い主は「犬は車に残していったが、冷房をつけていたので問題はなかった」と話している。
 専門家によると、例え外気が摂氏22度ほどでも車内は47度ぐらいまで上昇するため、動物にとっては大変危険な状態になることもあるという。同州法では、健康に害を及ぼす危険のある環境に、付き添いなく動物を放置すると処罰の対象となることが定められており、有罪と認められると罰金刑や禁固刑が科される可能性がある。

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