ニューヨーク州北部のオネイダ郡で16日夜、母親と子ども2人が乗った乗用車が事故を起こし、1人助かった5歳男児は自力で母親の携帯電話から父親に助けを求めた。
報道によると、母親のエレン・キャズウエルさん(31)は、息子のケイディン・デパスカール君(5)と娘のケルシー・キャズウエル・ヤングちゃん(10)を連れてオネイダ湖へ遊びに行った帰り、ハンドル操作をあやまった。車は道を外れ、電柱に衝突した後、道路脇の野原へ横転した。
ケイディン君は、母親と姉がどちらも意識のない状態であることに気づき、真っ暗な車内で母親の携帯がわずかに光るのを見つけ、手探りの状態で探し出し、父親のアレックス・デパスカールさんに電話した。
ケイディ君が「ママとお姉ちゃんは死んじゃって、僕は茂みの中にいる」と助けを求める声を聞いた父親は、すぐにケイディ君の叔父で警察署長のジェームズ・ゾフィさんに連絡。警察は携帯の電波から車の居場所を特定した。
救急隊は現場へ急行したが、エレンさんは既に死亡しており、呼吸のあったケルシーちゃんは病院へ搬送されたが、翌日死亡した。
ゾフィさんは自らのフェイスブックに投稿し、ケイディ君の勇気を讃えた。