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共同通信
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【キーウ共同】ウクライナ軍の東部作戦を指揮するシルスキー陸軍司令官は25日、ロシア軍の猛攻が続く東部ドネツク州の要衝バフムトの指揮所を訪れた。市内や郊外で攻防が激化しており、シルスキー氏は部隊の状況を確認し、現場指揮官から報告を受けた。
ロシア通信によると、ロシアの民間軍事会社ワグネルの現地司令官は25日、バフムト中心部まで2キロ以内に迫っていると明かした。「ウクライナ軍は市を防衛する構えだが、一部で退却が始まっている」と主張。ただウクライナ軍が兵員を前線に投入して人的損失を補っており、思うように前進できないと認めた。
ウクライナ軍参謀本部のグロモフ准将は23日、ロシアが短期的にバフムト制圧を狙い、夏までにドンバス地域制圧を目指している可能性が高いと指摘していた。
ロシア軍はワグネルの部隊と共に、鉄道や幹線道路の結節点であるバフムトを3方向から包囲し攻勢をかけている。ワグネルの創設者プリゴジン氏は24日、バフムト郊外約7キロの集落ベルホフカを制圧したと表明した。