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共同通信
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政府が日銀総裁候補として国会に提示した元日銀審議委員で経済学者の植田和男氏(71)は27日、参院議院運営委員会の所信聴取に臨んだ。金融政策を引き締め方向に転換すれば「需要を減退させ、景気悪化とその後の物価低迷をもたらすことになる。金融緩和を継続し、経済をしっかり支えることで企業が賃上げをできる環境を整える必要がある」と表明した。
植田氏は冒頭5分程度、金融政策に関する基本的な考え方を説明した。衆院議運委が24日に実施した所信聴取での冒頭発言とほぼ同じだった。
副総裁候補となった前金融庁長官の氷見野良三氏(62)と日銀理事の内田真一氏(60)からは、28日に所信を聴取する。