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共同通信
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日本製紙は27日、新聞用紙を4月1日納入分から4千ページ分当たり300円値上げすると発表した。従来価格より1割以上の上昇となる。原燃料価格の高騰を反映した。日本製紙は新聞用紙で3割超の国内シェアを持つ。公表ベースでは2019年4月以来、4年ぶりの値上げとなる。
日本製紙は古紙の再生パルプ化や製紙の工程で石炭などを利用している。ロシアのウクライナ侵攻を受けて国際的な石炭市況は急騰した。過去数年の1トン=100ドル前後から、22年は一時400ドル台に達し、コストがかさんでいた。
日本製紙連合会によると、22年の新聞用紙の国内出荷量は前年比6.9%減った。