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共同通信
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【ガジアンテプ(トルコ南部)共同】トルコ・シリア大地震は27日で発生から3週間が過ぎた。内戦下のシリア北西部の被災地には支援物資の輸送や配給が滞り、衛生状況も悪化。屋外で避難生活を続ける被災者もいるなど苦境が深まっている。被災者の1人は「世界は、この惨事に関心がないのか」とオンライン取材に対して憤り、支援を求めた。
2011年からの内戦でシリアは国土が分断し荒廃。反体制派が拠点とする北西部では、地震前から約410万人が国連機関の越境支援を必要としていた。国連人道問題調整室(OCHA)によると、北西部では地震で1万棟以上の建物が被害を受け、少なくとも1万1千人が家を失った。