欧米TikTok排除拡大

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共同通信
TikTokのロゴ(AP=共同)

 【ワシントン共同】欧米で中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の排除が拡大してきた。中国への情報流出の懸念が各地で高まっており、米国や欧州連合(EU)に続き、カナダ政府も公用端末での使用を禁じると発表。米議会では民間も含めた全面禁止を盛り込んだ法案も審議が進む。

 カナダ政府は27日、政府が支給する携帯端末での使用を禁止すると発表した。プライバシーや情報セキュリティー面で「許容できないレベルのリスクがある」と判断。28日にアプリが削除され、新たにダウンロードすることもできなくなる。

 カナダ政府はリスクを強調しつつ「現時点で政府の情報が漏えいした証拠はない」とし、予防的措置だとしている。

 カナダに先立ち、米国では昨年12月に連邦政府のパソコンやスマートフォンでの使用を禁止する法律が成立。ロイター通信によると、米政権は今年2月27日、連邦政府の機器からTikTokを30日以内に削除するよう指示した。州政府でも利用を禁じる動きが広がった。