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共同通信
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外国の船会社によるクルーズ船が1日、静岡県の清水港に入港する。2020年のダイヤモンド・プリンセスでの新型コロナウイルス集団感染を境に停止された外国クルーズ船の日本来航が約3年ぶりに再開。共同通信の調べでは横浜、神戸、高知、鹿児島、那覇など各地で3月の寄港が見込まれる。国土交通省によると、年内に212本が来航を予定し、1本のクルーズで複数の港を周遊することがある。
検疫や入国審査の着実な実施に加え、感染者対応などで地元住民の不安を払拭できるかが課題。中国は日本への団体旅行を制限しており、客足回復への影響も今後の焦点だ。
1日入港したのはドイツ船社「フェニックス・ライゼン」のアマデア(約2万9千トン)。乗客約500人、乗組員は約300人。2月25日に米自治領サイパンを出港した。3月1日夜に清水港を出発し、東京港へ向かう予定だ。
19年に外国船の寄港は1932回で訪日客は215万人を記録、旅行消費額は805億円に及んだ。政府は昨年11月に再開を決断。欧米では既に再開していた。