父を切りつけた後に飛び降り自殺 刃物持ったまま46階から

 マンハッタン区アッパーイーストサイドで26日、父親を刃物で負傷させた男が飛び降り自殺するという事件が起きた。
 マーク・シトリンさん(当時27)は同日午前6時30分ごろ、同区東65丁目の3番街近くにある高級アパート「ザ・ブリストルプラザ」の46階で、口論となった父親のナイルス・シトリンさんをナイフで切りつけた後、自室に立てこもった。通報を受けたニューヨーク市警察(NYPD)の人質解放交渉担当チームが駆けつけたが、説得が始まる前にマークさんは、通学鞄、スニーカー、傘などを窓から投げ捨て、「ノー」と繰り返し叫んだ後、窓から飛び降りた。別の階から一部始終を見ていた警官によると、マークさんは手にずっとナイフを握ったままだったという。
 マークさんは、隣接する平屋建てのバンク・オブ・アメリカビルの屋根に落下し、その場で死亡が確認された。マークさんは、ジョージア州アトランタ市のエモリー大学で経済・財政学を学び、2009年に卒業した後、シティグループとシグネチュアバンクに勤務したが、事件当時は高級老舗ステーキハウス「ギャラガー」に勤めており、将来は飲食店をオープンすると話していたという。
 大手会計事務所シトリン・クーパーマンの共同設立者であるナイルスさんは、顔面と頭部を負傷し、ベルビュー病院に搬送され手当てを受けた。

www.bristolplaza.comより