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共同通信
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【キリス(トルコ南部)共同】トルコ・シリア大地震のトルコの一部被災地で1日、学校が再開された。発生から6日で1カ月になるのを前に、学びやに子どもの元気な声が戻った。心に傷を負った子どもに対するケアも必須で、学校側は対策を練っている。
シリア国境に近いトルコ南部キリス県のアフィフェケチキ小学校。校庭では児童がバスケットボールやドッジボールで遊び、走り回っていた。3年生ハムザ・カラクルツ君(9)は地震後、初めて友人と再会し「一緒にボール遊びができてとても楽しい」と喜んだ。姉エリフさん(10)は学校の教室に入るのは「怖くない」と言い切った。
耐震性が確認されたため、1日午前は3、4年生を対象に受け入れを再開し、480人のうち220人が登校した。イブラヒム・シルク校長は「子どもに建物に入ってほしくない親もいるのだろう」と語った。
同校ではこの日、登校後はすぐに教室には入らず校庭で遊ばせていた。菓子やジュースも用意し、学校に慣れさせる方針を取った。