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共同通信
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【ニューデリー共同】インドの首都ニューデリーで開幕した20カ国・地域(G20)外相会合は2日、本格的な討議に入る。ロシアによるウクライナ侵攻開始から1年以上が経過し、日米欧とロシアの対立が一層深まる中、食料やエネルギー安全保障といった地球規模の課題でG20が協調した対応を取れるかどうかが焦点となる。
議長国はインドで、ブリンケン米国務長官、中国の秦剛外相、ロシアのラブロフ外相らが出席。ウクライナ侵攻を巡って紛糾する場面も予想される。林芳正外相は欠席。
ロシアは会合とは別に、中国やインド、ブラジル、トルコの各外相とそれぞれ2国間会談を開き、孤立回避を図る。日米は閉幕後の3日、豪印を含む「クアッド」の外相会合を開催する。独自外交路線を歩むインドの取り込みに向けた綱引きもありそうだ。
インドはウクライナ侵攻の長期化が世界経済に与える悪影響を強く懸念しており、伝統的友好国ロシアに早期停戦を促してきた。今回の外相会合では食料・エネルギーなどの問題で一致した対応を取るようG20各国に求める考えだ。