日本の学生がブロードウェーミュージカルを体験 ジョイ・キッズシアター

 ミュージカル(歌・ダンス・芝居の総合芸術)をツールに、グローバル教育、人間性の育成に取り組むNPO法人「JOY Kids Theater(ジョイ・キッズシアター)」は10〜21日にかけて、ブロードウェー・ワークショップLLCと共催で、ブロードウェーミュージカル体験プログラムを実施した。
 2008年に東京を中心に活動を開始した同団体は、13年夏よりニューヨーク渡米プログラムを設けており、ことしで3年目を迎えた。この渡米プログラムは、本場のミュージカルに触れ、日本ではできない体験をすることで、日本人としてのアイデンティティの確立や、文化教育など、さまざまな目的を持っている。
 ことしのオーディションを通過した9人(高校生4人、小学生5人)は、ニューヨークのホームステイ先に滞在。語学学校での英語学習をこなしながら、本場のダンスレッスン、ボーカルレッスンを受けた。最終日にはプログラムの集大成として、オフブロードウェーの劇場で発表が行なわれた。この発表には、「アラジン」や「ウィキッド」などのブロードウェーミュージカルに出演中の有名俳優らが駆けつけ共演し、プロからのアドバイスとともに参加した学生たちに激励の言葉を贈った。また、ことしは「サムシングロットン」出演中のマイケル・ジェームス・スコット氏と共演し、参加した学生たちの夢がさらに広がる体験をした。
 ミュージカルのスキルだけでなく英語や米国の文化までを学んだ参加者らは、2週間の渡米プログラムを通して夏休みの思い出づくりをしながら、これからの進路につながる大きな経験を得た。
 自らもダンサーとして舞台やテレビで活躍した同代表理事の夏海清加氏は、「ミュージカルは子どもの心と体と考える力を成長させてくれるもの。グローバルな人材教育の一環として、さらに広めていきたい」と語った。
 ジョイ・キッズシアターは、今後も同様のプログラムを実施していく予定。

©Masao Katagami


JOY Kids Theater
www.joykids.co.jp/abroad