強盗防止へ、入店時のマスク外しを要請
NYPD「身元を明らかにすべきだ」
ニューヨーク市警(NYPD)は2月28日、強盗を未然に防ぐために、客が店舗やオフィスなどに入る際、企業・店舗側はマスクを外すよう求める必要性があるとの見解を示した。ゴッサミストが1日、伝えた。顧客がマスクを付けていない顔を見せることによって、企業や店舗の従業員は顧客か否かの判断を容易にするのが狙い。
昨年2022年は、直前の2年間(20~21年)に比べて強盗が3割近く急増した。NYPDによれば、今年は昨年の水準にとどまっている。NYPDは近く、各企業・店舗に対するセキュリティー評価を無料で実施する方針だ。
新型コロナウイルスの感染拡大以後、人前でマスクを着用することは、生活の一部になってきた。NYPDのジェフリー・マドレー局長は記者会見で「店に入る人は顔を見せるべきだし、身元を明らかにすべきだ」と指摘。身元を確認した後に、マスクを着用してもらうのは問題ないとの認識を示した。
2月22日午後、身元不明の男4人がクイーンズ区の宝石店に押し入り、約110万ドル相当の商品を盗んだ事件が発生。78歳の女性従業員はピストルで殴られるなど激しい暴行を受け、けがをした。犯行グループのう1人はアマゾンの配達員に変装し、荷物を届けるふりをしたという。女性がドアの鍵を開けると、4人が強引に店内に侵入し、犯行に及んだ。
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