多くのニューヨーカー待望の新しい駅がいよいよ誕生する。ニューヨーク州都市交通局(MTA)が27日、マンハッタン区の11番街に設置した「34丁目 ハドソンヤード」駅と延長した7番線の利用を、9月13日から開始させることを発表した。
クイーンズ区行き路線の記念すべき第1号は、同駅を午後1時ごろ出発する予定。クイーンズ区の「メイン・ストリート フラッシング」駅が真新しい駅へ向かって出発するのは、午後12時半ごろになるという。MTAのオンライン版時刻表が明らかにした。
市が24億ドル(約2900億円)を投じたこの駅は、午後1時ごろお目見えする。この駅は、現在7番線の最終駅である「42丁目 タイムズスクエア」駅からおよそ2.4キロメートル、路線を延長して造られた。まもなく完成し、多くの人の新居やオフィス、レストランや買い物のための新たな目的地になるであろう「ハドソンヤード」エリアへのアクセスを簡単にする期待が寄せられている。
MTA役員の1人、アンドリュー・アルバート氏は取材に対し、「市内で交通手段における選択肢が増えるのは大変喜ばしいことだ。この駅はハドソンヤードへ向かう人々だけでなく、世界中から多くの人が集まるジェイコブ・ジャビッツ・センターの最寄り駅にもなる。マンハッタン区の最西端の未来は輝かしい」と述べている。
MTAが路線を延長して駅を増設するなどの事業を拡大させるのは、実に25年振り。1989年10月、MTAはマンハッタンとクイーンズ区間をつなぐ路線を延長し、「レキシントン・アベニュー63丁目」、「ルーズベルト島」、「21丁目 クイーンズ橋」駅などを設置した以来、初となる。