ニューヨーク州都市交通局(MTA)は9月6日から、一部のバス路線で、自転車搭載用キャリアを設置したバスの試験的運行を開始する。
同プログラムが実施されるのは、自転車専用レーンが設置されているリリーポンド街とことしから設置されるクローブ・ロードなど、スタテン島カレッジの近くを走る、スタテン島とブルックリン区をつなぐS53とS93の2路線。MTAは4万2000ドルをかけて38個のキャリアを購入し、バスの前方に取り付ける。1台のバスにつき、自転車2台まで積むことができるという。キャリアの利用に年齢などの制限はないが、自転車の積み下ろしは自分で行う必要がある。
キャリアの種類は3種類あり、MTAのウェブサイトで、自転車の固定の仕方など使用方法を説明するビデオを閲覧できる。MTAは、1年間の試験的プログラムの結果により、キャリアの設置を他路線でも導入するかどうかを決定するという。
バス利用者からは、「前方の視界さえ遮らなければ問題ない」という意見から「自転車は乗るもので、バスに乗せるなんて怠け者だ」など賛否両論の声が聞かれた。全米の一部の都市では、既に同様の自転車用キャリアが設置されたバスが運行しているという。