Published by
共同通信
共同通信
【北京共同】「わが国の発展は習近平同志を核心とする中国共産党中央の指導のたまものだ」。2期10年の任期を満了し引退する李克強首相が5日開幕の全国人民代表大会(全人代=国会)で行った最後の政府活動報告は習国家主席の礼賛に終始した。経済政策を巡り習氏との確執が取り沙汰される中、既に実権はなく、首相の地位低下を印象付けた。
習氏の後に続いて会場に現れた李氏は、えんじ色のネクタイにスーツ姿で登壇した。報告は1時間弱で、大半を新型コロナウイルス対策の成功や経済発展のアピールに充てた。今年の政府目標に関する内容は10分程度で終え、見せ場をつくれなかった。