地震1カ月「つらい」「前向く」

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共同通信
トルコ南部カフラマンマラシュの建物倒壊現場で作業する重機=4日(共同)

 【ガジアンテプ(トルコ南部)共同】5万2千人以上の命が奪われたトルコ・シリア大地震。何人もの被災者が愛する家族を、友人を、自宅を、仕事を突然失った。発生から6日で1カ月。「精神的につらくなった」「前を向きたい」…。倒壊した建物が幾つも残るトルコの被災地で、それぞれの思いを口にした。

 壊滅的な被害が出たトルコ南部アンタキヤ。通り沿いにがれきの山が広がり、倒れる恐れのある傾いた建物も何棟もある。

 「当初は生きていて良かったという思いが強かったが今は精神的につらい」。女性メラハト・トパロールさん(43)が漏らした。地震で親族や知人が犠牲に。家もなくなり郊外の親類宅に避難中という。