騒然とするタイムズスクエア 一晩に2件の事件

 マンハッタン区タイムズスクエアの路上で観光客と記念写真を撮りチップを得る、体にペイントを施したトップレスの女性たちの存在がニューヨーク市で議論を呼んでいるが、そのさなかの2日夜、とうとう女性1人の逮捕者が出た。
 トップレスパフォーマーのデスティニー・ロメロ被告(20)は同日午前0時ごろ、西42丁目と7番街の交差点付近で通行人を装ったニューヨーク市警察(NYPD)の覆面捜査官に、200ドル相当の麻薬を販売した。同被告はまた、同じ覆面警官に200ドルでオーラルセックスを申し出ており、薬物所持および売春の罪で起訴された。
 また、同日午後9時半ごろには、ブロードウェーと西44丁目にある大型化粧品専門店セフォラの前で、サウスカロライナ州から訪れていたバンク・オブ・アメリカの役員、マーク・ウォルターズ容疑者(46)が、一緒に写真を撮ったトップレスパフォーマーのローデス・カラスクィロさん(20)に暴行を加え逮捕されるという事件が起きている。
 写真を撮った後、チップを渡そうとして財布がなくなっていることに気づいた容疑者は、カラスクィロさんに盗まれたと思い、立ち去ろうとするカラスクィロさんの髪をつかんで地面に押し倒し、近くにいた警官に逮捕された。カラスクィロさんは財布を盗んだ証拠はなく、罪に問われていない。