ホームレス排除にNO! ローマ法王NY訪問前に擁護派が訴え
ローマ法王フランシスコは今月末ニューヨークを訪れ、市民とさまざまな交流の機会を持つ予定になっている。これを前にホームレス擁護派の市民が9日、ニューヨーク市警察(NYPD)と市長、並びに市関係者に対し、市内各所で見かけるホームレスの人々を排除するようなことがないよう訴えた。
マンハッタン区ハーレムでは今月に入り、警官らが路上で暮らすホームレスの人々を立ち退かせており、擁護派の60人ほどが同じ場所に集まり、警官に連行されるホームレスたちの写真の横に市役所の電話番号と「HandsOffTheHomeless(ホームレスをどかせるな)」としたハッシュタグを記したポスターを掲げるなどした。
NYPDはホームレスへの対処に関する明言は避けたものの、市役所の広報担当者はメトロの取材に対し、「ローマ法王のニューヨーク訪問に際しては、法王と市民の交流が安全第一に行われることを最優先に考えている」と述べている。
NYPDは今月初め、ホームレスが野宿する場所が市内には80カ所以上あることを確認し、うち10カ所はホームレス援助団体と協力してシェルターへの移動を行ったと発表している。さらにその発表時に、ビル・ブラットン本部長は「ホームレスが過剰な物乞いをしたり、公共の場や歩道で寝ている場合には、取り締まりの対象となる」と説明していた。