男性襲った犬の飼い主を逮捕 被害者は飼い主かばう発言

 ブロンクス区で11日朝、路上で男性を襲った犬の飼い主が逮捕される事件が起きた。
 ニューヨーク市警察(NYPD)によると、シンシア・オリバー被告(55)は同日午前10時35分ごろ、同区ベルモント・アベニュー2400番地周辺の路上で、62歳のアーティストの男性と立ち話をした後、連れていた2匹のピットブルをつないでいたリードを手から離し、犬に男性を襲わせた疑いで逮捕された。男性は、耳を食いちぎられ、両手、両足や胸をかまれ、広範囲に及ぶけがを負い病院に搬送されたが、耳の接着手術などの治療を受け、容体は安定しているという。
 同被告は、暴行および無謀な危険行為罪で起訴され、3万5000ドル(約420万円)の保釈金が設定された。犬は警察に保護されているという。
 被害者の息子によると、事件当時、男性は教会に向かう途中で同被告と会話はしておらず、華奢な体形の被告は犬に引きずられるように歩いており、故意にリードを離したのではないだろうと話しているという。
 近隣のビルに住む住人が撮影したビデオには、リードを持って犬をコントロールしようとしている人物や犬が男性を襲う様子が録画されていた。ビデオには、男性を助けようと集まった通行人の姿も収められている。