イランとサウジ正常化合意

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共同通信

 【テヘラン共同】断交中のイランとサウジアラビアは10日、中国の仲介で外交関係を正常化させることで合意し、3カ国の共同声明を発表した。イランとサウジは2カ月以内に大使館を再開させるという。イランの国営テレビなどが伝えた。米国やイスラエル、アラブ諸国がイラン包囲網を築いてきたが、対立を続けてきた両地域大国の和解で中東情勢は緊張緩和に向かいそうだ。

 中国の存在感が高まり、米国の影響力低下につながる可能性がある。イスラム教スンニ派の盟主サウジの後追いでイランとの断交に踏み切ったバーレーンやスーダンなど他のアラブ諸国に影響を与えるのは必至。